SSブログ

壊れかけ

傘店のアトリエは当初は自宅兼だった。
後に住居とアトリエとを分けたが、家具など、そのままアトリエに残したものは多い。
途中で必要に応じて購入したものもあるが、アトリエにあるたいていのものは初期から長く使っている。

どこか壊れても致命的でなければ使い続けてしまう質で、ふと見回すと、壊れかけのものが増えていた。

壊れかけの扇風機
壊れかけの椅子
壊れかけのカメラ
壊れかけのカメラ2
壊れかけの掃除機
壊れかけのパソコン
壊れかけの棚
壊れかけの冷蔵庫
壊れかけのシュレッダー
壊れかけのプリンター
壊れかけのガスキッチン
壊れかけの階段

、、、    ラジオは壊れていません。


書いてみると、自分が思っていたよりけっこう壊れかけている。
掃除機なんかは見るからに持つところが真っ二つで中の配線が踊り出ていたり、扇風機は専用のボールペンで押さないと電源が入らないので扇風機の首にそのペンがセットされていたりと、見た目はあまりよろしくない。

けど壊れかけでも使えるなら問題ないし、物は物でもここまで一緒にやってきたという仲間意識のほうが強く、買い替えるにはモッタイナイ。ギリギリまで一緒に生きていくんだ。

そんなある夏の日、ついに冷蔵庫が壊れた。

真夏のアトリエは本当に暑い。アルバイトもたくさん来ていたタイミングだったので、急いで冷蔵庫を手配して、壊れた冷蔵庫は家電リサイクル法に準じて出した。
自分の仲間意識の薄さにショックを受けつつ、本当に壊れてしまうとどうしようもないんだということを痛感。その冷蔵庫は実家の親の寝室からもらってきたものだけに軽く10年以上、冷蔵庫との多くの思い出に浸りつつ、いろいろ冷やしてくれたなあと感謝しつつ、今は2代目で麦茶を冷やしている。


アルバイトの子らに指摘されて気が付いたのだが、アトリエには壊れかけのものが多いなんてまったく気が付かなかった。ずっと一緒だとなかなかわからないものなんだなあ。
次はカメラとパソコンを治すかな。


aatt.jpg



nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0

春と秋のすきま平成二十六年秋 完 ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。